面接で他社の選考状況を聞かれたとき、どこまで話す? 企業がこの質問で知りたいこと

就活ノウハウ
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面接の終盤、志望動機の話が一段落したところで、面接官が手元の資料から顔を上げる。「ほかにどんな会社を受けていますか」「選考はどのくらい進んでいますか」。正直に答えたら、志望度が低いと思われるかもしれない。業界の違う会社の名前を出すのも、軸がないと見られそうで気が引ける。迷った末に「御社が第一志望です」とだけ答えて、他社の名前は伏せる。

この質問への対策は、どこまで伏せるか、どう言い回すかの話になりがちです。企業がこの質問で何を知りたいのかまで考えて答え方を決めている人は、それほど多くないかもしれません。

この記事では、企業の採用の実情をもとに、他社の選考状況を聞かれる前に準備しておきたいことを考えてみます。

内定辞退を見込んで採用を進める企業

『就職白書2026』によると、2026年卒の採用で内々定・内定を出した企業に内定辞退の人数を聞いたところ、1社あたりの平均は26.64人でした*1。

この平均は、規模の大きい企業に引き上げられています。従業員規模別に見ると、300人未満の企業では5.25人、5,000人以上の企業では125.96人でした*1。規模による開きは大きいものの、どの規模でも辞退は出ています。

同じ調査で、採用数が計画を下回った企業にその理由を聞くと、「内定辞退が予定より多かった」が41.0%でした*1。

内定辞退がこれだけ起きている以上、企業は、学生がほかの会社も受けていることを前提に採用を進めていると考えられます。「ほかにどんな会社を受けていますか」と聞く面接官も、複数の会社を受けている学生を前にしているつもりで聞いているはずです。

他社の選考状況から企業が知りたいこと

他社の選考がどこまで進んでいるかが分かると、企業は、この学生がいつごろ、どの会社と比べて結論を出しそうかを見積もれます。自社の選考の日程や、面接のあとの連絡の仕方を考える材料にもなるでしょう。

受けている会社の顔ぶれからは、その学生が何を基準に会社を選んでいるのかが見えてきます。銀行と広告会社のように業界が離れていても、選んだ理由が同じ基準でつながっていれば、選び方に筋が通っていることは伝わります。反対に、理由を聞かれて言葉に詰まると、業界のことも自分のことも、まだ考えきれていない印象を与えかねません。

『絶対内定』では、この質問には戦略的に答えるようすすめています。うそはつかないものの、すべてを話す必要もなく、どの会社に何を言うかをあらかじめ決めておく、という答え方です。

すでに持っている内定は基本的に正直に伝えてよいとしたうえで、同業他社の内定は慎重に扱うよう書かれています。業界の二番手の会社を受けていて一番手の会社の内定を持っている場合などは、相手が「うちは選ばれないのでは」と考えかねないからです。

どこまで話すかを前もって決めておくには、自分が受けている会社をどう選んだのかが整理できている必要があります。

他社の選考状況を聞かれる前に準備すること

1

STEP 1受けている会社を並べて選んだ理由を書く

受けている会社と、それぞれの選考がどこまで進んでいるかを書き出します。そのうえで、会社ごとに、なぜそこを受けているのかを書いていきましょう。業界名で済ませず、その会社で何をしたいのか、どんな働き方を求めているのかまで書きます。

書き終えたら、理由を見比べて共通しているものを探します。業界が違う会社どうしでも同じ理由が並んでいれば、それがあなたの会社選びの軸です。理由がうまく書けない会社は、受ける理由を考え直すきっかけになるはず。

3つのステップの中で、この書き出しがいちばん大事です。2と3は、ここで書いたものをもとに進めます。

→次に使うもの:会社ごとの選んだ理由と、共通する軸

2

STEP 2内定が出たらどう決めるかを考えておく

面接では、続けて「今内定を出したらどうしますか」と聞かれることもあります。『絶対内定』では、その場しのぎで答えず、なぜその会社を志望するのかを自己理解と企業理解に基づいて説明できるようにしておくことをすすめています。

複数の会社から内定が出たときに何を基準に選ぶのかを、1で見つけた軸をもとに書いておきましょう。決め方が言葉になっていれば、他社の進み具合を正直に伝えても、志望の理由と食い違わずに話せます。

→次に使うもの:内定が出たときの決め方

3

GOALどの会社に何を話すかを決めておく

1と2で書いたものを見ながら、面接を受ける会社ごとに、どの会社の名前と進み具合を伝えるかを決めておきます。同業他社の選考や内定は、相手の会社がどう受け取るかを考えたうえで、伝えるかどうかを決めましょう。

その場で慌ててぼかそうとすると、「ええと、ほかにも何社か……」と言葉に詰まってしまうもの。伝える会社を事前に決めておけば、聞かれたときに、選んだ理由とあわせて落ち着いて話せます。

***

他社の選考状況の質問に迷わず答えられるかどうかは、受けている会社を選んだ理由が、自分の中で言葉になっているかにかかっています。

面接の前に、受けている会社のリストを眺めて、一社ずつ選んだ理由を書き出してみてください。理由を並べても共通するものが見えてこないときは、会社を比べる前に、自分が仕事で何を大事にしたいのかを考え直す時期なのかもしれません。

受けている会社を選んだ理由が言葉になっていれば、他社の選考状況の質問は、自分の会社選びの軸を伝える機会になります。


(参考)

*1: リクルート リサーチセンター(旧・就職みらい研究所)|『就職白書2026』データ集

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監修者プロフィール

絶対内定ラボ編集部

『絶対内定』シリーズは、日本で最初の就職・転職活動支援スクールである我究館による発行本です。大学生協18年連続売上第1位の一番売れてる自己分析本で、人気・難関企業への多数の採用実績をもとに、「何をすれば内定するのか」を具体的に提示しています。