本命の面接は何社目に受ける? 企業ごとの面接時期のずれから考える、受ける順番の組み方

就活ノウハウ
就活ノウハウ

本命の会社から、一次面接の案内が届いた。うれしいのと同時に、手が止まる。ほかに面接の予定は一つもない。本命ではない会社を受けるのは失礼だと思って、出していなかったからです。

早期選考が広がって、本命の面接が年内に来る人が増えています。面接の話題は「何を聞かれるか」「どう答えるか」ばかりで、どの順番で受けるかは、ほとんど語られません。案内が来た順に受けるものだと思われています。

本命の面接は、最初に受けないでください。面接の精度は受けた回数ではなく、受けたあとの振り返りで上がります。振り返りには、本命より前に受けた面接の記録が要ります。

面接の順番は自分で決められる

面接の日程は会社が決めるもので、学生の側に選ぶ余地はないように見えます。ところが、会社ごとに面接を始める時期は大きくずれています。

2026年卒の採用で対面の面接を実施した企業のうち、面接を始めた時期が2025年2月までだったのは52.2%、5月までだったのは90.1%でした*1。前年の12月に始めた企業が10.9%、1月が9.8%、2月が13.3%、3月が20.1%と、開始月は一年近くの幅に散らばっています。

従業員1,000〜4,999人の企業では、2月までに面接を始めたのが69.2%でした。300人未満の企業では37.9%です*1。規模によっても、始まる時期は違います。

会社ごとに面接の時期がずれているから、受ける順番は学生の側で組み立てられます。本命の面接日が決まったら、その日より前に面接がある会社を探せばよい。

一社目の面接で起きること

初めての面接では、想定していなかった質問が来ます。用意した答えの途中で詰まる場所が分かります。話しながら「この経験、聞かれると説明が薄い」と気づく瞬間があります。

これは準備不足の証拠というより、面接を受けて初めて手に入る情報です。面接の前に、机の上でどれだけ考えても出てきません。

一社目の面接で分かったことを、本命の面接までに直す。順番を設計する目的は、この一点です。本命を一社目にすると、直す機会が本命の後に回ります。

面接は一社で終わる活動でもありません。2026年卒で対面の面接を受けた学生は、平均5.08社の面接を受けています*1。

同じ調査で、Webの面接を受けた学生の平均は7.62社でした*1。

どちらの数字も、複数の会社の面接を通るのが普通の活動量だと示しています。順番を決めずに受けると、その中のどこに本命が来るかは、会社の都合で決まります。

「練習で受けるのは失礼」について

本命でない会社を受けるのが失礼だと感じる人は、受けること自体を失礼だと考えています。面接をする会社の側の負担を考えれば、その気持ちは分かります。

失礼になるのは、志望動機を作らずに受けたときです。その会社を受ける理由を自分の経験から書き、面接でその会社の質問に答える。ここまでやって受けるなら、その面接は相手の時間を無駄にしていません。

志望動機を書いて受ける面接は、選考そのものです。結果として本命に決めることになっても、その会社の選考を受けた事実は変わりません。

しかも、本命でない会社の志望動機を書く作業は、本命の準備と切り離せません。自分の経験のどこを、どの会社の何に結びつけるか。この作業を一社分やると、本命の志望動機のどこが薄いかが見えてきます。

順番を組むためにやること

1. 本命の面接日より前に面接を受ける会社を置く

いちばん重要なのはこの配置です。本命の面接日を起点にして、その日より前に面接がある会社を少なくとも一社、選考のスケジュールに入れます。

面接の開始時期は会社ごとに違うので、探せば見つかります。本命と同じ業界でなくてかまいません。自分の経験について聞かれる質問は、業界が違ってもかなりの部分が重なります。

2. 一社目の面接を当日中に記録する

面接が終わったら、その日のうちに書き出します。どの質問で、どう答えて、どこで詰まったか。面接官の反応が変わった場面があれば、それも残します。

記録がないと、振り返りは「うまくいかなかった気がする」で止まります。詰まった質問の文言まで残っていれば、本命の面接までに何を直すかが決まります。

3. 詰まった質問を本命の志望動機に反映する

詰まった質問は、自分の経験のどこがまだ言葉になっていないかを示しています。その部分を、本命の志望動機に書き足します。

一社目で詰まった質問が本命でも出るとは限りません。それでも、詰まった場所は自分の側でまだ言葉になっていない部分なので、言葉にしておけば本命でどんな聞かれ方をしても対応できます。

本命がなぜ本命かを先に言葉にする

順番を組む前に、一つだけ確かめておくことがあります。本命の会社を、なぜ本命だと思っているか。それを自分の経験から言えるか。

ここが言えないまま順番だけ組んでも、一社目の面接で直す先が定まりません。本命の志望動機を先に書いてから、その前に受ける会社を置いてください。

面接の順番は会社の都合で決まるものだと思っていた人にとって、順番を設計するという発想は新しいはずです。設計の起点は、自分がその会社に行きたい理由を書き出すところにあります。


(参考)

*1: リクルート リサーチセンター(旧・就職みらい研究所)|『就職白書2026』データ集(企業調査: 2025年12月1日〜2026年1月7日、新卒採用を実施する従業員5人以上の企業1,196社。面接開始時期は対面の面接を実施した1,093社の回答。学生調査: 2025年11月20日〜12月8日、民間企業等を対象に就職活動を行った2026年卒予定の大学4年生・大学院2年生1,326人。面接社数は対面の面接を受けた709人、Webの面接を受けた635人それぞれの平均)

就職活動の無料相談はこちら我究館をもっと知る

監修者プロフィール

絶対内定ラボ編集部

『絶対内定』シリーズは、日本で最初の就職・転職活動支援スクールである我究館による発行本です。大学生協18年連続売上第1位の一番売れてる自己分析本で、人気・難関企業への多数の採用実績をもとに、「何をすれば内定するのか」を具体的に提示しています。