やりたいことが見つからないのは、業界名の中から探しているからかもしれない

就活ノウハウ
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秋冬インターンの募集一覧を開いて、締め切りの近い順に並べ替える。社名を眺めても、どれに出せばいいのかが決まらない。応募フォームの志望理由の欄も、空いたままになっている。「やりたいことが決まっていないのに、応募先なんて選べない」。そう思って画面を閉じた夜が、一度や二度ではない。

就活の案内には、自己分析でやりたいことを見つけ、業界を絞ってから応募する、という順番で書かれていることが多いものです。その順番どおりに進めようとして、最初の一歩で止まっている人もいるはずです。ただ、やりたいことが見つからないのは、探し方に理由があるのかもしれません。

この記事では、やりたいことがなかなか見つからない理由を確かめたうえで、秋冬インターンの応募先をどう選べばいいのかを考えてみます。

やりたいことが見つからない人の多くは「向いているか」で止まっている

学情が2026年3月から4月にかけて大学3年生576人に聞いた調査では、将来、明確な「やりたい仕事」や「夢」が「ある」と答えた人は16.8%でした。「なんとなくある」が45.0%、「特にない」が25.9%、「わからない」が12.3%です*1。

同じ調査で、「特にない」「わからない」と答えた人にその理由を聞くと、最も多かったのは「自分に何が向いているか分からない」の64.1%でした*1。やりたいかどうかを考える前に、向いているかどうかが分からずに止まっている人が多いことが、この調査から見て取れます。

募集一覧に並ぶ「商社」「メーカー」「IT」といった業界の名前を前にして、自分はどれに向いているのかを考えても、答えはなかなか出ません。まだ一度もやったことのない仕事について、向き不向きを判断する材料が手元にないからです。やりたいことが見つからないのは、業界や職業の名前の中から、向いているものを探そうとしているからかもしれません。

やりたいことは業界名より手前にある

『絶対内定』では、企業選びの軸を、誰のために、何のために自分の人生を使おうとしているのか、つまり社会に与えたい影響から考えることをすすめています。たとえば「人の心を動かす仕事がしたい」という軸を持つ人なら、テレビ、広告、ネットと、業界は違っても候補になる会社が見えてきます。手段は違っても、どれも人の心を動かすことを仕事にしているからです。

同じ本には、留学生が多く通う大学の寮で、30を超える国から来た学生たちと毎日のように語り合ってきた学生の例もあります。その学生は、「世界中の人と心を通わせ、価値を創造したい」という軸を持ち、商社、エネルギー、メーカーといった業界を志望しました。

どちらの例でも、先にあるのは「誰のために、何のために」で、業界の名前はそのあとから出てきます。業界名は、その思いをかなえる手段の一つです。やりたいことは、業界名を選ぶより手前の、「誰のために、何のために働きたいのか」から考えられます。

「誰のために何のために」の材料は夢中になってきた理由にある

「誰のために、何のために」と聞かれても、すぐには言葉にならないかもしれません。その材料は、これまでの3年間であなたが夢中になってきたことの中にあります。ゼミで調べものに没頭した時間、アルバイトで任された作業、サークルで自分から引き受けた役割。その中でも、何をしたかより、なぜそれに夢中になれたのかに目を向けてみてください。

『絶対内定』でも、一生懸命に取り組んだ経験について、なぜその活動に夢中になれたのか、その条件や要因を分析することをすすめています。後輩に教えることに夢中になれたのは、相手ができるようになる瞬間がうれしかったからかもしれません。そうだとすれば、あなたが大事にしてきたのは「人ができるようになるのを支えること」で、それは教育の業界に限らず、さまざまな会社の仕事の中にあります。

業界をまたいで、その思いに近い仕事がある会社のインターンに出てみる。『就職白書2026』では、インターンシップなどのキャリア形成支援プログラムに参加した学生の74.0%が、参加によって「志望する企業・各種団体等の選択肢が広がった」に当てはまると答えています*2。業界名を決めてから応募するより、「誰のために、何のために」を手がかりに応募すれば、やりたいことを確かめながら選択肢を広げていけます。

やりたいことが決まっていない人がインターンの応募先を選ぶ方法

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STEP 1

夢中になってきたこととその理由を書き出す

大学に入ってからいままでに、夢中になってきたことや、気づけば長く続けていたことを書き出します。ゼミ、アルバイト、サークル、趣味など、仕事に関係があるかどうかは気にしなくて構いません。

それぞれについて、なぜ夢中になれたのかを書き添えます。「後輩ができるようになる瞬間がうれしかった」「みんなが迷っているときに段取りを決めるのが楽しかった」のように、そのときの場面と気持ちをそのまま書けば十分です。

三つのステップの中で、この書き出しがいちばん大事です。

次の地点へ夢中になれた理由

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STEP 2

理由から「誰のために何のために」を一行にする

書き出した理由を並べて読み、何度も出てくる相手や気持ちを探します。そのうえで、「〇〇な人のために、〇〇したい」の形で一行にまとめてみてください。「人ができるようになるのを支えたい」「迷っている人が動き出せるようにしたい」くらいの言葉で構いません。

うまく一行にならないときも、気にせず先に進んで大丈夫です。インターンに参加したあとで、その一行は何度でも書き直せます。

次の地点へ書いた一行

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GOAL

その一行につながる仕事がある会社に業界をまたいで応募する

募集一覧は、業界名より仕事の中身に注目して見ていくのがコツです。書いた一行につながる仕事がありそうな会社なら、業界がばらばらでも構いません。志望理由の欄には、その一行と、それを確かめたいという気持ちを書いてください。あなたの経験から出てきた、あなたにしか書けない理由です。

参加したあとは、その一行が仕事の中で実感できたかどうかを書き残しておくと、やりたいことが少しずつ形になっていきます。

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やりたいことが見つからない人の多くは、業界や職業の名前の中から、自分に向いているものを探そうとして止まっています。けれども、やりたいことは業界名より手前の、「誰のために、何のために働きたいのか」から考えられます。

その材料は、あなたがこれまで夢中になってきた理由の中に、すでにそろっているのです。業界名が決まっていなくても、「誰のために、何のために」を一行にできれば、インターンの応募先は選べます。


(参考)

*1: 株式会社学情|就活生、「やりたい仕事」はある? “なんとなく”が最多、迷いの中心は「向いている仕事が分からない」【大学3年生、将来観調査】

*2: インディードリクルートパートナーズ リサーチセンター(旧・就職みらい研究所)|『就職白書2026』データ集

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監修者プロフィール

絶対内定ラボ編集部

『絶対内定』シリーズは、日本で最初の就職・転職活動支援スクールである我究館による発行本です。大学生協18年連続売上第1位の一番売れてる自己分析本で、人気・難関企業への多数の採用実績をもとに、「何をすれば内定するのか」を具体的に提示しています。